「汝にかかわりなきことを語るなかれ―」
「登美彦氏、『千一夜物語』に分け入る
西尾哲夫先生と探検するアラビアンナイトの世界 in国立民族学博物館」への参加に応募していたのですが当選したのでおじゃましてきました。
いつも読んでいる本の著者にお会いできるなんて生まれて初めての経験です(^^)
森見登美彦さん、「ペンギン・ハイウェイ」や「夜は短し歩けよ乙女」の著者ですね。
「太陽の塔」がデビュー作ということで、万博での講演とは楽しみです。
氏は万博へは子供の頃からよく通われていたようです。
講演は民博の中のセミナールームで行われました。
わたしの真横をすすすっと歩いて、壇上に向かわれるのを見送りながら、なんだか清々しく、ときめくような気分になりましたよ。
いやぁ〜ホンマありがとう!森見さん!
いつもいつも
楽しませて頂いたり
癒やしていただいたり
笑わせて頂いたりぃ~!
そんな思いがドンドコわいてくるのです。
こんな素晴らしい恩恵を頂いたつながりは
森見氏と私の一対一ではなく、一対多と言うわけで
森見さんのファンが本当に存在するというというのも、何だか嬉しくて。
ペンギンハイウェイをみた映画館でも感じたのと同じ。失礼ながら・・笑
人気作家ですよ(^^)
時節柄マスクをしていたこと幸い、思う存分変態ぽくニヤニヤできたのでした。
あぁそれなのに、私は森見さんに、バレンタインのチョコレートは持ってきてないし、お礼もプレゼントもなんも持ってきてへん。。なんたる失態!(T_T)
こんな身近に森見さんがいはる機会というのに。。
森見さん、声も素敵でした。
聞き取りやすい声だし、分かりやすい語り方。
とてもきれいにお話になっていました。
アラビアンナイトの様々な資料やお話も面白く、熱帯と西尾先生の偶然かさなるエピソードなども。
「熱帯」は
目指したものもあるし
うまく行ったなと思うところもあるし
力及ばずだと感じる部分もある。
最初から構想があったわけではなく、行き詰まって、作りながら仕上げた小説。
スランプのとき、森見さんはどうするかというと・・・
わからなくてもとりあえず書く
いくつか思い浮かぶイメージやことば
それは、何らかの関係がある。
何となくその周辺のつながりを書いていると、つながりがあとから分かってきたりもする。
色々通路が開く。
伊坂さんがおっしゃっていたらしいのですが
冷蔵庫の中の忘れていた、クタッとした野菜じゃないと料理が作れない。
それは僕もそうだって。
ちょっと寝かせておいたネタでないと書けないということですね。
あ、これ私もわかるかも。
仕事で「書く」時って、いったん忘れるというか、うまく書きたいとか、さすがと思われたいとか、そいういう自分のエゴから一旦完全に離れると、逆に本当のに純粋な自分とつながって、「汝とかかわること」にて、するする書けるというあれじゃないのかな。。
あれこれあがいて、色々書いてみても
自分と関わりのないことを書こうとすると離れて行く。
アラビアンナイトの中から拾ったこの言葉
「汝にかかわりなきことを語るなかれ―」
そんな自分に、言い聞かせるために気になったセリフということです。
今回の「熱帯」
ちょっと危険だった
完成させられないかも
もう、この方向で突き詰めるのはさんざんやったので
この先に進もうとすると大変なので
また他にいいルートが見つかるといいなぁ
こういうふうにやっていきたいな、と考えてることはいくつかあるそうですよ。
次は
「シャーロック・ホームズの凱旋」未完
今年か来年読めるそうですよ〜
楽しみ